『やる気』や『がんばる』を司る側坐核は腹側線条体にあります。
この線条体が、行動と快感(脳へのご褒美)は結び付けています。
脳の仕組みは難しいですが…やる気スイッチは脳にあるんです!
”ある行動をしたら褒める” を繰り返すと、
線条体は、その行動の前触れに気づいただけでも発火するようになります。
この線条体の発火が『やる気』です。
≪子どものやる気を高めたいのであれば、望ましい行動を具体的に褒めることが大事≫
というわけです。
上記は育児書によく書かれていることですが…
日々の生活の中で実践するには、なかなか大変です。
行動が身に着くまでに何回褒めれば良いのか分かりません。
すぐに効果を実感するものでもないです。
日常生活では褒めることが見つかりにくかったりもします。
そんなときは、褒めやすい環境を設定できる療育を頼ってください。
就学後の勉強ぎらいが定着した頃に、「今日は宿題を自分から始めてえらいね!」と声をかけてもあまり響かないような気がします。学習面が遅れているためにやる気がでない場合は、その子どもの学習到達度に合った勉強をして、解けることの喜びや快感を経験することが脳へのご褒美になり、「次も頑張ってやってみよう」「もう一問やってみよう」と次の問題への意欲に繋がります。
このような成功体験を就学前にANANASなどの療育施設で、積み重ねてもらえると良いなと思います。成功体験は、脳の中で神経伝達物質のドーパミンが放出され、快感(脳へのご褒美)を生み出します。するとご褒美がほしい脳はその時と同じ行動を「もっとやりたい」と思うようになります。その行動を司る部分の脳内回路は何度も使われることで強化され、その行動スピードが速まったり上手くなったりして、出来ることが増えていきます。この循環が、やる気アップやモチベーションの維持に繋がっています。
療育に通ってくれた子どもが小学校に入学し勉強につまづいた時、「難しそうだけど、チャレンジしてみよう♪だって、療育の先生とやってみたらうまくいったことあったもん♪♪」と無意識に想って、苦手意識のある教科学習にも取りかかることが出来るようになると良いなと思いながら、療育課題を考えています。
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